ムーちゃんが生きた証
今朝、6時40分愛犬のムーミン(ムーちゃん)が天国に旅立ちました。
15歳と10ヶ月でした。(雑種のメスでした)
息を引き取るとき、私は実家宅でそのそばにおり
ちょうど朝日が昇りはじめ、周りはうっすらと明るくなりかけていました。
7時過ぎに外へ出てみると、鳥のさえずりが聞こえ
見上げた空は今年に入って一番鮮やかとも思える
雲のない澄みきった青空でした。
きっとムーちゃんも、空高く昇りはじめるお陽さまに導かれ
迷うことなく天国に向かうことができるだろうと自分に言い聞かせながら
涙がこぼれないように深く深呼吸をする思いでした。
40のおじさんにして情けないことですが
ムーちゃんの最期を看取るとき何十年ぶりに流したであろう
涙なくしてはいられませんでした。
1月2日の夕方にムーちゃんに異変がわかり
私の母を主として、妻、父と看病にあたったのですが
1月3日の夜からはじまった心臓発作を繰り返し
想像を絶する苦しみの果てに逝った最期でした。
この日、6時10分の発作を最後に
ムーちゃんの呼吸は少しずつゆっくりとなり
いよいよ息を引き取ろうとする最期に
ムーちゃんは母と私の前で
確かに人間が首を90度曲げておじぎをするように
頭を4度も動かしその後、10秒と経たぬ間に亡くなりました。
その姿はそばにいた母と私から見れば
ムーちゃんが最後のお礼を必死に伝えているとしか理解できず
その瞬間、ムーちゃんに「ありがとう、ありがとう」と必死で耳元に伝え
大粒の涙が流れてくるしかありませんでした。
1月2日からの異変後、ムーちゃんは飲食ができなくなりました。
最初はぐったりと横たわった体に頭を支えてあげながら
水を元気にそうに飲んでくれたのですが
しばらくすると全てもどしてしまうのです。
その夜は母がムーちゃんに寄り添い
翌1月3日の朝4時には、ムーちゃんがそれまで寝ていた和室から自ら自力でたちあがり
普段、お決まりの場所であったリビングの長座布団の上に移動したことを見て
母は就寝しました。
3日朝からも飲んでいた水を吐き出すことがあり
その様子からも明らかにムーちゃんの体力が落ちてきていることがわかりました。
当然、これまで当たり前のように毎日続けてきた朝夕の散歩もままならず
この日午後、ムーちゃんが寝ていた毛布ごと担架のようにして車に運び
すぐ近くの森に囲まれた公園に連れて行きました。
ムーちゃんは体を支えてあげるとその後自力で立ちながら
確かに自分が今、公園に来ているんだということを
わかってくれていたようでした。
(ムーちゃんが外の空気を吸ったのはこれが最後になりました。)
実家に戻り少ししてから
妻はムーちゃんが自分で立って寝床を移動するの手伝ったとき
しっぽを元気良く左右に振ってくれたそうです。
大きな異変の2回目はこの日の夕方からでした。
このあたりからムーちゃんは後頭部と背中を
壁につけるような状態で寝ていたのですが
時折、急に4つの足を走っている時のように
激しく動かす仕草をし始めました。(1回に約30秒前後です)
これまでに何度が動物を世話している妻の経験によると
心臓の動きが弱りその働きを正常に戻そうと
必死で4つの足を動かしているようでした。
そして、夜8時を過ぎると更なる異変です。
私の想像を遥かに超えた
ムーちゃんに秘められた生命力との長く厳しい闘いが始まりました。
それまではムーちゃんの意思で足を動かし
心臓を正常に戻そうとしていたのが
今度はムーちゃんの意思とは全く関係なく
突発的に突如として襲ってくる発作へと変わりました。
これは本当に見ているに忍びなく耐え難いもので
家族では一時、病院に連れて行き
ムーちゃんをこれ以上苦しめずに
逝かせてあげたほうがいいかもしれないという相談もしていましたが
結果として何もせず見守り最期を看取りました。
この日の夜から始まった発作は
最初は起こる間に間隔があり、1度始まると3分前後のものでしたが
次第にその発作の起こる間隔は短くなり
発作事態の時間も1回に5分間前後になりました。
1度発作が始まると頭と4本の足が激しいけいれんを起こし
その様子はムーちゃんの苦痛という感情を遥かに通り超え
自分はこれまでにこれだけ辛そうな人の表情を見たことがないほどの
表情であったとしか、なんとも伝えようがないものでした。
特に発作が起きた直後の10秒前後は
これ以上目を細めることはできないであろう本当に苦しそうな
とてもとてもいたたまれないものでした。
恐らく、これが自分の身に起きたことであったなら
私は数回の発作を起こした時点で
安楽死を間違いなく選ぶに違いありません。
私はあえてそんなムーちゃんが最後まで生きることをあきらめなかった
生命力との闘いをどうしても記録として残したくここに記します。
(時間は発作が起きた時間で、記録は母がメモ用紙にとっていました。)
○1月3日(火) 4回
20:10 21:40 22:50 23:25
○1月4日(水) 51回
0:10 0:40 1:05 2:30 3:00 3:35 4:55 6:15 6:45 7:25 8:05
9:00 9:40 10:15 10:50 11:25 11:45 12:15 13:00 13:25
13:55 14:25 14:55 15:18 15:43 16:10 16:40 17:00 17:25
17:40 18:00 18:20 18:40 19:00 19:20 19:45 20:00 20:15
20:30 20:45 21:07 21:20 21:40 22:05 22:20 22:40 23:00
23:15 23:25 23:40 23:55
○1月5日(木) 27回
0:05 0:25 0:45 1:00 1:15 1:30 1:45 1:55 2:05 2:20 2:30
2:45 3:00 3:20 3:35 3:45 3:55 4:10 4:20 4:35 4:45 4:57
5:10 5:25 5:40 5:55 6:10
ムーちゃんは15年前に妻のお母さんが
保護された犬から生まれた生後間もないムーちゃんを引き取り
ムーミンファンであった妻が名付けた名前でした。
10年ほど妻の実家で育てられたムーちゃんは
2007年春に妻の花嫁道具の一部のような状態で
私たちの新居にやってきました。
はじめはそれまで通りの外犬として飼っていたのですが
いつしか3人家族のように家の中で生活するようになっていました。
ムーちゃんと何度かうちの実家を行き来するうちに
我が家以上に大変可愛がれるようになり
2007年末頃から私の実家が終の住処となりました。
2010年の11月には脳内出血により
左半身不随の状態になり命をも危ぶられましたが
1ヶ月後には驚くべき生命力で医者や薬の手助けも受けず
ムーちゃん自身の涙ぐましいリハビリ力で完全復活を遂げました。
その後も実家では毎日朝夕の散歩を欠かさず
朝食には牛乳、パン、ゆで卵を食べ
その日中のほとんどを冬眠のように睡眠していました。
人間の年齢にすれば100歳を越えていましたが
ムーちゃんの最期を振り返るとき
あれだけの苦痛を長時間に耐え
生きることへの強い精神力を持ちえたのは
これまでムーちゃんが生きてきた1日1日にあったのではないかと思うのです。
一見気ままに散歩をして家では寝てばかりいるという
私の目から見えた楽天的なムーちゃんは
実は1日1日が老化との戦いであり
それに立ち向かうため日々ムーちゃんなりの努力の日々の積み重ねであったことを
痛感させられるのです。
妻の初夢
今年2012年を迎えた元旦の朝方
いつものつわりの苦しさではないではない
何かにうなされているような妻の様子で目が覚めました。
その後、すぐに私はまた寝てしまい
お互いが起きてから妻が私に言ってきたのです。
「今朝、ムーちゃんが散歩中に心臓発作で亡くなる夢を見た」と
ただその言葉にはもうひとつの話があり
なんでも妻はこれまでに何度か初夢を見たが
どれもその通りにはならなかったとのこと。
それを聞いて私もその話を簡単に流していました。
年末の出来事
ムーちゃんは人に抱っこされることを極端に嫌い
いつもこちらからムーちゃんに歩み寄って体をなでたりして
スキンシップをとっていました。
忘れもしない昨年12月24日
実家でこたつに入りながら食事をしていると
あぐらをかいて座っていた私のところに
ムーちゃんがやってきて私のお腹の前でうつぶせるように
約3分ほどじっとしていました。
私もムーちゃんの背中を何度もさすってあげたのですが
こんなこと今までには絶対なかったし、
なんだろうと不思議がっていました。
(全く同じことがその月にもう1度ありました。)
もう一つ実家での不思議なできごとといえば
同じく昨年の12月
ムーちゃんがいつものように大きなどんぶり入ったご飯を食べていると
ムーちゃんが食事をしやすようにとだいぶ前から15cmほど高くしていた
台の上に置いていたどんぶりをムーちゃんがフローリングの床に落とすと
そのまま割れてしまったとのことでした。
決してすぐにわれるようなましてやそんなに高いところから落としたのでもないのに
あっさりと割れて壊れてしまったことを不思議がりました。
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心中とても辛い事と思われますが、決して引きずる事なく日々をお過ごし下さい。
又、自己の一生の中で、ムーミンに出逢えた事、死んだ事、一緒にいた時間を過ごしていた事自体を
幸せと信じ、良い思い出として心の中でRESTARTをして下さい。
投稿: 元ペット関連の仕事をしていた自分 | 2012年1月 7日 (土) 21時35分